お酢で内臓脂肪が減るってほんと?どんなお酢でも良いの?

健美コラム

『お酢で内臓脂肪が減る』という魅力的な話を聞かれたことありますよね。

ダイエットにアンチエイジング、沢山の嬉しい効果があることが定説になってきたお酢。その嬉しい効果の中でも気になる方が多いのが『お酢で内臓脂肪が減る』というダイエット効果です。

本当にお酢で内臓脂肪が減るの?どんなお酢でも良いの?
そんな疑問を解決するために、今回は数あるお酢の嬉しい効果の中でもダイエットに集中してお伝えします!

お酢で内臓脂肪は減らせます!


お酢で内臓脂肪が減るというのは本当なのでしょうか?
最近になり人を対象にした臨床試験が進められていて、お酢の主成分である酢酸には内臓脂肪を減らす効果があることが分かっています。

お酢で内臓脂肪が減るメカニズムは大きく2つ。

  • 食事で摂った脂肪分の吸収を抑える
  • 脂肪燃焼を促進する酵素を活性化させる

酢酸には脂肪分の吸収自体を抑える効果と付いてしまった脂肪を燃焼させるダブルの効果があることが分かっています。詳しく見てみましょう!

お酢で内臓脂肪が減ると実証された臨床試験


大手お酢メーカーミツカンの研究によると、1日あたり大さじ1杯(15ml)のお酢ドリンクを、12週間継続して摂取した人の内臓脂肪が4.9%減少したという結果が報告されています。

他にもお酢に含まれる酢酸には食事で摂った脂肪の吸収を抑える効果があることも分かっています。

これらは酢酸の効果ですが、お酢に含まれるアミノ酸やクエン酸にも脂肪を分解する酵素の働きを活発にする効果があるので、お酢を継続して取る事で脂肪が蓄積されにくい身体になることが分かっています。

機能性表示食品としても内臓脂肪減少が認められている


酢酸の内臓脂肪減少効果は、機能性表示食品としても認められているんです。

機能性表示食品とは『事業者の責任で科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品』です。商品に注意書きが表示され、消費者庁のウェブサイトにも情報が公開されています。

酢酸に関していうと次のように商品に記載された物があります。

『本品には食酢の主成分である酢酸が含まれます。
酢酸には肥満気味の方の内臓脂肪を減少させる機能がある事が報告されています。
内臓脂肪が気になる方に適した食品です。』

届け出のためには安全性試験はもちろん、機能性に関する臨床試験なども必要なのでお酢の内臓脂肪減少は一定の効果が認められているということですね。

お酢の相乗効果でダイエットをサポート

お酢の主成分である酢酸にはダイレクトに内臓脂肪を減少させる効果がありますが、他にも嬉しい相乗効果でダイエットをサポートしてくれます。

血糖値上昇抑制で太りにくい身体に。


血糖値を急激に上げると老化が進んで、太りやすくなることは有名ですよね。
血糖値が急激に上がると上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。このインスリンがクセモノで、血糖値を下げるために血中の糖分を脂肪に変えてしまうんです。

だから空腹状態でいきなり炭水化物を取るのはダイエットによくありません。血糖値が一気に上昇すると必要以上のインスリンが分泌されて糖分を脂肪に変えてしまいます。

でもこの血糖値の上昇を緩やかにする効果がお酢にはあるんです。
食事と一緒にお酢を取ることで食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、インスリンの分泌が抑えられます。

これもお酢の嬉しいダイエット効果の一つです。

便秘解消


そしてダイエットの天敵なのがぽっこりお腹。お酢には胃や腸を刺激してぜん動運動を促進する効果と、お酢に含まれるグルコン酸にビフィズス菌を増やす効果があります。

グルコン酸は小腸で吸収されずに大腸までしっかりと届くので腸内環境を改善してくれます。
この便秘解消効果はお酢を飲み始めてすぐに効果を感じられる方が多いのも嬉しいポイントです。

どんなお酢でも良いの?

ここまで読んで下さった方は、きっとお酢の内臓脂肪減少への期待感が高まっているはず。ここで気になるのが『どんなお酢でも良いのか?』ということ。

お酢の原液は酸っぱいから苦手という方や、毎日の料理にお酢を使うのは大変。飲むお酢でも良いのかな?という方など。どんなお酢でも内臓脂肪減少効果があるのか気になりますよね。

お酢の種類

ここでざっくりとお酢の種類を見てみましょう。
スーパーで一般的に販売されている物だけでもこんなに沢山の種類があります。

  • 穀物酢
  • 米酢
  • 黒酢
  • リンゴ酢
  • ワインビネガー
  • バルサミコ酢

お酢の種類は原料別に細かく分けられているのですが、詳しくはこちらの記事でまとめているのでぜひご覧ください。

すし酢と酢の違いは?お酢の原料って何?意外と知られていないお酢の違いを原料別に徹底解説。

これだけ沢山の種類があるとどれにするか迷ってしまうのも分かります。
ただ、内臓脂肪減少効果が認めらえているのは酢酸。醸造して造られたお酢には全て3~5%の酢酸が含まれているので、内臓脂肪減少効果に限ればどのお酢を選んでもそこまで効果は変わりません。

調味酢でも内臓脂肪減少効果はある?

それでは、味を整えられた調味酢でも内臓脂肪減少効果はあるのでしょうか?

ここで注目したいのが『お酢で内臓脂肪が減少する』と証明された論文結果です。これが機能性表示食品の根拠にもなっているのですが、『毎日酢酸750mgを摂る』ことが指標になっています。

これはお酢にするとどれ位の量なのでしょうか?
お酢には酢酸が3~5%含まれるので、

3%だとして750mgの酢酸を摂るには、0.75g÷0.03=25gのお酢が必要。
4%だとして750mgの酢酸を摂るには、0.75g÷0.04=19gのお酢が必要。
5%だとして750mgの酢酸を摂るには、0.75g÷0.05=15gのお酢が必要。

毎日大さじ1~2杯のお酢を摂れば良いことになります。なので、米酢や黒酢などのお酢原液でなくても調味酢などのお酢を加工した物でも大丈夫そうです。

実際にミツカンの研究でもお酢原液ではなく、お酢15mlを500mlの飲料で割ったお酢飲料で実験されています。酢酸は熱にも強いのでお料理に入れても良いし、加工したお酢や何かで割って飲んでも良いし、バリエーションは豊富です。

ただ、ひとくちに『調味酢』と言ってもお酢の配合割合は商品によって様々なので、商品の成分表を確認してしっかりとお酢が配合されている物を選びましょう。

お酢を飲みさえすれば内臓脂肪はどんどん減る?

お酢で内臓脂肪が減少するという嬉しい効果が科学的にも証明されているお酢。でもお酢はあくまで食品です。お酢だけを飲んでいたらどれだけ食べてもやせるというわけではもちろんありません。

ダイエットの大前提は摂取カロリーより消費カロリーが多いこと。
『お酢を飲んだらどれだけ食べても太らない』わけではなく、あくまでダイエットのサポートをしてくれるものとして日々の食生活に積極的に取り入れてみましょう。

お酢ダイエットの注意点

ここで一つ注意点があります。お酢ダイエットは、早い方は翌日からなど比較的早く効果を実感できるダイエット法なのですが、残念ながらお酢を飲まなくなるとすぐに数値が戻ってしまうんです。

〇〇を食べるだけダイエット、などを試したことがある方なら思い当たると思うのですが、いくらダイエットに良いと言っても毎日同じ物だけを食べて生活するのは段々と厳しくなってきます。

なのでお酢ダイエットの注意点であり最大のポイントは『毎日の生活に無理なく取り入れて、しっかり継続すること。』

ぜひお酢でナチュラルなダイエット生活初めてみて下さい。

毎日摂るためのオススメお酢レシピ

毎日お酢を摂るオススメレシピをご紹介します。オススメは無理なく毎日続けること。簡単なレシピもご紹介するのでぜひ参考にしてみて下さい。

牛乳×お酢

牛乳にお酢を入れるとまるでヨーグルトドリンクのようになるのをご存知ですか?お酢が苦手な方にも断然オススメのレシピです。普段牛乳を飲まれている方であれば手軽に毎日の食生活に取り入れて頂けます。

ヨーグルト×お酢

ヨーグルト×お酢もお酢の鉄板レシピの一つ。飲むヨーグルトでも固形のヨーグルトでもどちらでも大丈夫です。ヨーグルトの酸味とお酢の酸味が調和して、酸っぱくなり過ぎずお酢が入っているのか分からない程の自然なレシピ。ぜひお試し下さい。

飲むお酢の水割り

それでもお酢が苦手な方はほんのり甘味がついた飲むお酢で手軽にお酢活を始めてみましょう。さすがにお酢の原液の水割りや炭酸水割りは酸味が強いですが、飲むお酢だとおいしく日々の生活に取り入れて頂くことができます。

サラダ×お酢

お酢を日々の生活に取り入れることに慣れてきた方は、ぜひ普段のお料理にもお酢を取り入れてみて下さい。市販のドレッシングにお酢を足すだけでも手軽にお酢が取れますし、煮込み料理にお酢を使うのもオススメです。

編集後記

科学的にも証明されているお酢の内臓脂肪減少効果。あくまでダイエットのサポートという目線で日々の健康と美しさの維持にぜひ取り入れてみて下さい。内臓脂肪減少効果がある酢酸は熱にも強いのでアイデア次第で取り入れ方は無限大!ぜひ皆さんのオススメレシピもお聞かせ下さい。

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