【お酢効能のまとめ決定版】ダイエットや便秘にも。お酢の気になる効能を徹底解説!

健美コラム

「お酢がダイエットにおすすめってほんと?」
「お酢で便秘解消ってできるの?」
「お酢にアンチエイジング効果ってあるの?」
「お酢で免疫力向上できるってほんと?」

美容や健康に良いと人気のお酢ですが、具体的な効能を言い切れる方は少ないのではないでしょうか。

それもそのはず。『なんとなく身体に良い』ことは分かっていても、お酢の効能に関する研究は最近まで進んでいなかったのです。

最近ではNHKの“本気で美と若さを追求する”番組、『美と若さの新常識』でもお酢が取り上げられ、美容と健康に良い食品としてさらに注目が集まっています。特にダイエット効能は感動レベル!

お酢をおいしく日々の生活に取り入れて頂きたい!という思いで『飲む、コ酢メ。』を開発したMicoasスタッフが、全国のお酢蔵を巡りお酢効能のあれこれについて徹底的に集めた情報をまとめた今回の解説をぜひご覧下さい。

【お酢の効能1】お酢の栄養素は?何が身体に良いの?

木桶の中で発酵中の酢酸菌の膜

お酢はお米などの穀物やぶどうなどの果物を原料とし、酢酸菌の力で発酵させる発酵食品です。意外と知られていないのがお酢の原料は全て『お酒』だということ。『酢』の漢字は『酒』から『作る』ということを表しています。

お米を発酵して日本酒にして、日本酒をさらに発酵させてやっと出来上がるという、お酢はとっても手間暇かかった貴重な食品なのです。

この発酵過程で酢酸やクエン酸やグルコン酸などの有機酸、そして身体にとって不可欠なアミノ酸などの有効成分が生成されます。また、最近の研究では日本の伝統製法である数年かけて熟成発酵させたお酢には、酢酸菌自体が溶け込んでいることも分かりました。

この発酵過程で生成される酢酸やクエン酸やグルコン酸などの有機酸、アミノ酸、酢酸菌がお酢効能を支える栄養素たちです。

【お酢の効能2】お酢効能8選!ダイエットや便秘にも。

様々な効能があるお酢
ここからが本題です。具体的なお酢の効能を見ていきましょう。

ダイエット効果

お酢のダイエット効果お酢に含まれる酢酸とアミノ酸、クエン酸はダイエットの強力な味方。脂肪を分解する酵素の働きを活発にするアミノ酸とクエン酸をこまめに摂取することで脂肪が蓄積されにくい身体になります。

NHK『美と若さの新常識』で取り上げられていたのが、お酢に含まれる酢酸には食事で摂取した脂肪分の吸収をブロックする効能があるということ。このブロック効能でまず内臓脂肪が減り、体重も減少します。

実際に、大手お酢メーカーミツカンの研究によると、大さじ1杯(15ml)のお酢ドリンクを1日1回、3ヶ月摂取した人の内臓脂肪が4.9%減少したという結果も報告されています。

抗菌・殺菌効果

お酢の抗菌殺菌作用古くから期待されていたのがお酢の抗菌・殺菌効果。

お酢の力で酸性に傾け、ウイルスや細菌の増殖を抑制するだけでなく殺菌までしてくれるのです。研究によると、食中毒の代表格であるサルモネラ菌やぶどう球菌、腸炎ビブリオには抗菌殺菌効果があり、病原性大腸菌O-157やボツリヌス菌に対しても抗菌効果があることが分かっています。

その効果は食品の抗菌殺菌だけにとどまらず、最近では2010年に口蹄疫というウイルス性の伝染病対策としてお酢が空中散布され、ウイルスの増殖を防ぐ試みもされました。お酢の抗菌・殺菌作用は古くから様々なシーンで活用されています。

美肌・アンチエイジング効果

お酢のアンチエイジング効果酢酸には血管を拡張する効能があります。
「お酢を飲むと体がポカポカする。」という声を聴きますが、これも酢酸の効能。

酢酸が身体の中で分解されてできるアデノシンには血管拡張作用があって、血管が広がることで血流が良くなり肌の新陳代謝が高まります。

お肌のくすみの大きな原因の一つは血行不良。特に寒くなる季節には血行不良で悩んでいる方も多いですよね。お酢でお肌のくすみも改善できるという嬉しい効能です。

他にも酢酸にはビタミンCの破壊を抑える効能もあるので、美白効果も期待できます。

肉体疲労の回復効果

お酢の肉体疲労回復効果お酢に含まれるアミノ酸には疲労回復を早める効能があることが報告されています。アミノ酸は筋肉のエネルギー源でもあるので、アミノ酸の効能で肉体疲労が軽減し、筋肉痛も和らぐことが分かっています。

そして、同じくお酢に含まれるクエン酸にはミネラルの吸収を高める効能があることも分かっています。各種ミネラルの栄養素吸収を高めてくれるので、こちらも合わせて疲労回復に効果があります。

免疫力向上・ガン抑制効果

お酢の免疫力向上効果黒酢を使用した研究で、黒酢には免疫力を向上させる効能があることが分かっています。
黒酢を日頃から飲むことにより、体内にあるウィルスやガン細胞を攻撃する免疫細胞であるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されることが分かっています。

便秘解消・腸内環境改善

お酢の便秘解消効果「お酢を飲むと便秘が解消した。」と体感される方も多いです。これにもお酢の効能が関係しています。

お酢を飲むと胃酸の分泌が促進され、胃や腸を直接刺激して腸のぜん動運動を活発にしてくれます。
そして、お酢に含まれるグルコン酸には善玉菌のビフィズス菌を増やす効能があります。小腸で吸収されず多くが大腸までしっかり届くグルコン酸。善玉菌を増やして腸内環境を改善し、便秘解消に繋がる嬉しい効能が報告されています。

高血圧抑制

お酢の高血圧抑制効果美肌効果の際にも取り上げた、酢酸の血管拡張効果。これはもちろん高血圧の予防にもつながります。

同レベルの血圧の成人男女69名を対象にした研究によると、お酢を毎日飲んでいるグループは2週間で血圧が正常値になり、飲んでいないグループと比べると8週目には大きな差が出るまでに血圧が下がることが報告されています。

現在では、血圧が高めの方に適した食品として特定保健用食品に指定されたお酢商品もある程、お酢の高血圧抑制効果は研究で確かな結果が出ています。

花粉症軽減

お酢の花粉症軽減効果そしてまだあまり知られていませんが、お酢には花粉症の不快感を軽減する効能があることも分かっています。こちらはNHKの『美と若さの新常識』で取り上げられました。

酢酸菌のLPSという成分が身体の免疫機能に働きかけ、鼻づまりなどの不快感を和らげてくれるのです。

ただ、酢酸菌自体はお酢醸造過程で最終的に取り除かれてしまいます。しかし、昔ながらの伝統醸造法で作られたお酢は発酵熟成に数年という長い年月をかけるので、この熟成期間の間に酢酸菌の有効成分が溶け出すということも分かっています。

【お酢の効能3】効果実感の期間は?意外に早かった!


お酢の効能を実感できるまでにはどれ位の時間がかかるのでしょうか?いくら嬉しい効能が期待できるといっても実感できるまでに長い期間がかかるのはイヤですよね。

でも嬉しいことに、口コミでも研究でもお酢の効能はすぐに出ることが分かっています。もちろん飲み続けるとさらに効能が大きくなりますが、早い方で当日や翌日から実感できます。

【お酢の効能4】効果的な摂取方法は?

これだけ嬉しい効能が沢山あることが分かったお酢。せっかくなら貪欲に最大を狙いたいですよね。お酢の効果的な摂取方法はどんな飲み方でしょうか?作り置きは大丈夫なのでしょうか?

一番効果的なのは継続してお酢を飲み続けること。自分にあった飲み方を試して頂きたいのですが、最大限の効能を狙うために一つ注目したいのがお酢のカルシウム吸収促進効果です。

お酢にはカルシウムの吸収を助ける効能があるので、牛乳やヨーグルト、魚などと一緒に摂るとお酢の効能だけじゃなくカルシウムも吸収できるという嬉しいおまけが付いてきます。

お酢使用の上級者さんになると、日々のどんなお料理にもお酢を使う!というお声も聴きます。お酢をお料理に使うと味が引き締まって整うので、結果的にお醤油や塩を減らす減塩効果もあります。

また、酢酸の沸点は117.9℃と水より20℃近くも高いので、お料理に入れてぐつぐつ煮込んでもお酢の有効成分は壊れないというのも嬉しいポイント。お酢には抗菌殺菌効果もあるので作り置きも可能です。他にもお酢にはお肉を柔らかくする効果もあるので、ぜひ日々のお料理にも取り入れてみて下さい。

【お酢の効能5】お酢の摂り過ぎによるデメリットは?

こんなにも沢山の効能があるお酢。古代では世界中で薬として飲まれていたことも納得です。
でもこんなに良いことばかり聞くと、デメリットや副作用が気になりますよね。お酢にはどんなデメリットがあるのでしょうか?

胃腸が弱い方は摂り過ぎに注意しましょう。

お酢は酸性お酢を大量に摂り過ぎるとお酢の酸が胃を荒らす原因にもなるので、原液を大量に飲むのは控えた方が良さそうです。原液ではなく水や炭酸水や牛乳、ヨーグルトなどで割って飲んだり、お料理に入れたりするのがおススメです。

また、人間の体内は弱アルカリ性なのに酸性のお酢を摂っても大丈夫?と思われるかもしれませんが、確かにお酢はそのままの状態では酸性ですが、体内で分解されるとアルカリに傾くアルカリ性食品です。

とはいえ、元々胃腸が弱い方や胃腸の急性期疾患がある方は、お酢の刺激自体が身体に良くない場合もありますので、少量から様子を見て摂り入れて下さい。

お酢は歯のエナメル質を溶かす?

歯のエナメル質歯のエナメル質の臨界はPH5.5以下と言われています。お酢はPH3程度の酸性ですので、摂り過ぎは良くないです。ただ、レモンやコーラはPH2程度、スポーツドリンクやりんごなどもお酢と同じPH3程度ですので、神経質になり過ぎる必要もありません。

長時間お酢の原液を口に含んだりしない限りは、日々の歯磨きやうがいで防げます。

お酢効果を得るための最適量は?

お酢の適量は1日あたり15ml(大さじ1杯)程度と言われています。

それでももっとお酢を摂りたい!という方のために、健康な方の場合1日90mlまでは身体へのマイナスの影響はないという研究データが出ていますので、適量を心掛けて日々の食生活に摂り入れて下さい。

 

【お酢の効能6】どうしてもお酢が苦手な方のために。

これだけ身体に嬉しい効能が沢山あるお酢は日々の食生活に摂り入れたいですよね。でも「お酢はどうしても苦手!」という方が一定数いらっしゃるのも事実。

苦手だけど身体に良さそうだから飲みたい!と思われている方のために、お酢の苦手を克服する方法も記事にまとめていますのでよろしければこちらもご覧ください。

お酢が苦手なあなたに贈る!克服の3つのポイント&レシピ7選

【お酢の効能7】「体が柔らかくなる。」は迷信です。

体が柔らかくなるというウワサがあるお酢
最後になりますが、『お酢を飲むと体が柔らかくなる』というウワサを聞いたことがありませんか?残念ながらこれは迷信です。

びっくりするほど身体が柔らかいサーカス団の人たち。彼らは日々の疲れを取るためにお酢を飲んでいたのですが、周りまわって『サーカス団の人たちがあんなに身体が柔らかいのはお酢のおかげだ』とウワサされたのが始まりと言われています。

残念ながらお酢を飲んでも体は柔らかくなりません。地道に運動やストレッチをがんばりましょう!

編集後記

今回の記事では、研究結果が出ているお酢の効能をまとめてみました。お酢は紀元前の昔から身体に良い食品として世界中で飲まれていて、今では発酵食品のスーパーフードとしても認められた食品です。もちろん薬ではありませんので病気を治す効果はありませんが、日々の体調管理には嬉しい効能がたっぷりあります。ぜひ日々の食生活に摂り入れてみて下さい。

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